千葉邦楽合奏団東京邦楽合奏団神奈川邦楽合奏団

邦楽ってたのしいの? もちろん! をモットーに

 ドルチェ邦楽合奏団グループは坂田誠山の掲げる邦楽の大衆化に重きを置き、その実現の為に設立したグループです。主宰者の坂田誠山は古くは日本音楽集団の副代表を務めながら重要な立場で長く活動し、その後日本音楽集団退団後は、新たに作曲の三木稔氏や新箏の木村玲子さんらとオーラJを立ち上げ、その代表を務めながら団の運営と独自性確立に全精力を傾ける傍ら、アジアアンサンブルのソリストとしても活動しております。その一方、普及活動も熱心に行っており、1983年には縦割り社会である邦楽界に、横のつながりを深めお互いに切磋琢磨することで活性化しようと「東京尺八合奏団}を発足し20回目までの演奏会を重ね相応の評価を頂きました。又、「邦楽に現代の息吹を!」と1984年に新典音楽協会を発足し、新作委嘱に精力を注ぎ、50数曲の新作を世に出し、意欲的に新しい物を演奏したいと思われている愛好家の皆さんに使っていただいております。試行錯誤しながら辿り着いたのが「邦楽って楽しいの?」「もちろん!」をモットーに発足したのが千葉邦楽合奏団でした。千葉邦楽合奏団は、代表である坂田誠山の尺八と、1回目の演奏会を聞いて、とても感動したので是非合奏団に参加させて欲しいと2回目から参加している箏の樹本佳音里さんのソリストとしての魅力と迫力ある充分訓練されたアンサンブルと専属作曲である石井由希子作品が相まって聴衆にアピールしているのでしょう、パイプオルガンとの共演があったので荷が重いと思いながら、又不安な気持ちで開催したイタリア公演プレコンサート第3回定期演奏会では1500収容の習志野文化ホールがほぼ満杯の大盛況でした。その後千葉駅前のぱるるホールで開催している定期演奏会はリピータの数も増え、満員の状況がずっと続いておりました。
 
この勢いこそが邦楽界の活性化に絶対の必要条件として反映させる事が肝要と考え、千葉邦楽合奏団発足から5年目に千葉邦楽合奏団からも何人か移動して、千葉と同じポリシーで姉妹として東京邦楽合奏団を結成いたしました。二つの合奏団が出来てからは千葉と東京合同でロシア、ハバロフスク公演や学校公演など合同での公演を積み重ねる内、千葉邦楽合奏団の10周年演奏会の企画を始めたところ、このコンサートを1年延ばせば東京の5周年と合同で行える事に気づきその合同企画が昨年の「竹取ものがたり」であったのです。この企画は毎年暮れになるとベートーベンの第九が恒例のごとく演奏されますが、邦楽でもこのような曲が欲しいとの気持ちから始まりました。即ち邦楽版の第九なのです。コーラスとソロの歌及び邦楽の大編成に於ける大合奏曲なのです。早くから脚本家の西田豊子先生も交えて題材を何にするかで議論を重ね、日本的な題材としては「竹取ものがたり」が一番相応しいという事になり、実行に移した次第です。
 蓋を開けてみると大変な状況でした。団員のチケット希望枚数がホールのキャパである1800を優に超してしまい、外部に出せない状況になったのです。それからの事務局の対応は団員の希望枚数の調整から行い、外部との枚数を逐一調査しながら立ち見のでないようにとの作業は予想を遥かに上回る神経の使いようだったようです。公演当日はチケットを渡す際にこの公演は一杯になると伝えていたので、開場1時間前から並びはじめ、開場直前は約1000名の人で長蛇の列でした。開演直前に駆け込んできた某邦楽雑誌の編集長が2階席の後ろの方しか開いて無くて、席を見つけるのに苦労したとのこと、又その編集長の曰く、「こんな邦楽演奏会は初めてだ。これこそが今の邦楽界に必要なエネルギーだ!」との事でした。
 この演奏会に刺激を受けて急遽出来上がったのが神奈川邦楽合奏団です。東京から数人抜け新しく出来上がった神奈川邦楽合奏団から、もうすでに「竹取ものがたり」を来年計画したいので、今年立ち上げたドルチェ邦楽合奏団グループとしてこのコンサートに取り組むことになりそうです。

各県にドルチェ邦楽合奏団グループの合奏団を!

 邦楽の活性化には、お客さんの集まる演奏会を各地で行うことが肝要でしょう。お客さんが集まるにはまず演奏する立場の人が本当に楽しめているかを十分に吟味し、熟成したアンサンブルを構築することから始まります。又、洋楽に無い邦楽の魅力を十分に発揮できる人材も必要です。アマチュアを中心にした人数の力に於ける魅力と、邦楽の魅力を充分に発揮できる個人技を合わせて、団体の力を付けることで、その中に携わっている方々が、自分たちの演奏する曲は素晴らしいから是非一般の方に聞いて欲しいとの気持ちが生まれるところから活性化は始まると考えています。素晴らしいと感じる団員が一般の方々に呼びかけ、会場に足を運んでくれた一般聴衆がその魅力に接し、又次の機会に足を運んで頂こうという気になって頂く、この繰り返しで活性化を叶えるのです。
 その事を千葉邦楽合奏団が立証し、それに東京邦楽合奏団が追随し、今新に神奈川邦楽合奏団が加わりました。
 
全国にこの輪を広げていき邦楽の活性化に貢献できればがドルチェ邦楽合奏団グループの立ち上げの願いなのです。