千葉邦楽合奏団を結成して今年で12年目を迎え、6年前に東京邦楽合奏団を結成し、今年神奈川邦楽合奏団が新に誕生いたしました。千葉邦楽合奏団が第5回目の周年記念演奏会を開く直前に、第10回目の周年記念はサントリーホール大ホールでの開催を宣言しておりました。又もう一つの願いは千葉邦楽合奏団の姉妹合奏団を次々に誕生させ10周年は千葉の他に東京と神奈川を誕生させ3チーム合同で記念演奏会を開催することでした。
前記2点の内、サントリーホールは場所こそ違え、すみだトリフォニーの大ホールは1800人の大ホールです。東京と千葉の双方から交通の便を考えれば最善の場所との考えからすみだをを選んで開催いたしました。この大ホールでの開催もチケット発売と同時に団員の希望枚数がすみだのキャパを超え、私の思っている大ホールを一杯にしてのコンサートが実現できました。以前三味線の故高田和子さんが、5回目の周年記念にゲスト出演された際、「こんな拍手は滅多に体験しない、こんな拍手の中で演奏する千葉邦楽合奏団の団員は幸せですね」と語ってくれましたが、今回も又我々にうれしい言葉が届きました。某邦楽系の編集長曰く、「この演奏会は、家元系の演奏会では体験しない、一般の方々の観客が多く、席を見つけるのに一苦労、とても熱っぽいエネルギーを感じた。これこそが邦楽界に必要なエネルギーではないか!」でした。その他多くの演奏会後のメッセージが寄せられております。
今合奏団が3つに増え、このグループをドルチェ邦楽合奏団グループとし、今後はそれぞれのチームが独立独歩の活動をしながら、時には助け合い、又時には合同で大きなイベント(「竹取ものがたり」の講演など)を行う強力なグループとなるよう育てていきたいと思っております。邦楽は一般の音楽業界すればマイナーなジャンルの位置づけでしかありません。だからこそ単独では力の及ばないところをグループでなるべく多くの邦楽愛好家が同じ方向を向いていくことの大切さを認識し、より高いエネルギーを生み出して進むことが、邦楽界の活性化、惹いては大衆化に繋がるモノと信じ活動を進めていく所存です。
我々にはグループには座付作曲家<石井由希子>(今後活動が多角化するに付け、その他の作曲家も依頼していく予定)がいます。時代を反映した作品を常に残していくことが、邦楽界の発展に繋がるものと確信してしております。私は、演奏会を行うに当たり何時も心に置いて作曲家に言うことは、目線を一般の方々に又、子供達にも興味を持って欲しいので、子供達にも目線を置き創造活動を繰り広げて欲しいと言うことです。今を反映した曲こそがその時代の要求ではないでしょうか。ドルチェ邦楽合奏団グループの繁栄は、このスタンスでの演奏活動が皆様に評価をいただいている要因ではないかと感じております。
私は長く日本音楽集団に所属し、又現在はオーラJの代表として、邦楽普及の為にとの気持ちを強く持ちながら活動して参りました。しかし最近強く感じることは、普及には千ドルチェ邦楽合奏団グループの合奏団のようにアマチュアを中心にしたグループで、中にプロ活動を行っているメンバーも含め、小編成の曲でもグレードを落とさないで演奏可能なグループによる演奏活動がより大きな力を発揮するということです。プロ集団はコンサートを行う際、どうしても難解なモノも演奏することが要求されます。このことは普及の観点からするとむしろマイナスの要因かも知れませんが、専門家的にはどうしても必要な事なので欠かすことが出来ません。このような事を考えるとアマチュアを中心にしたグループの果たす役割はとても大きな力を発揮するモノだと最近つくづく感じている次第です。
ドルチェ邦楽合奏団グループの団員は特別な人たちの集まりではありません。ある程度の経験があればどなたでも参加できます。大勢集まることによって又訓練することでクオリティーが上がってきます。